「親心の記録」を皆さんに記入してほしい理由
2010-09-15
オホーツク版「親心の記録」〜記入のための勉強会へ・・・
言いかえると「ワークショップ」、「書いてみましょう講座」
それを推進しようとする意味も含め、
子育て支援雑誌に原稿を依頼されたこともあって原稿を作りましたので
よかったら読んでくださいm(_ _)m
「私がいなくなったらこの子はどうなるのだろう」
「この子より一日でもいいから長く生きたい…」
障害のある子を育てている親は少なからずそんな不安を抱いて過ごしています。
親にもしもの事があった時に後を託す親族や関係者らに我が子の詳しい情報と親の考えを伝達し、子が幸せに残りの人生を過ごせるようにと考えられのが「親心の記録」です。
全国にさきがけて千葉県船橋市手をつなぐ育成会が制作し、その動きに賛同して私たち網走市手をつなぐ育成会が成年後見人制度や遺言と相続についての勉強を重ねながら再編させていただきました。
記入の具体例を満載した「手引書」も付録とし、たくさんのご家庭で利用していただいている状況です。
内容は、子の基本情報、福祉サービスの利用状況、かかりつけ医や病歴、性格やコミュニケーション方法、財産、「親なき後」の親の願いなどです。
親族や関係者らが、その後の生活における手続きなどに困る事のないよう、年金や生計、制度利用の更新手続きなどもまとめておけます。
もしも成年後見人を選出することになった場合、裁判所に提出する資料作りにおおいに役立ちます。
何を一番大事にしたいか、我が子本人の希望はもちろん、自ら希望を伝えられない場合は、それまで本人の思いを代弁しながら生活を支えてきた家族の思いが、将来を考える上で重要なものとなってきます。
飾らないありのままの気持ちを記入しておくことが大切です。
「あなたが生まれてきた事が一番嬉しかった…ありがとう」
本人にあてたメッセージも残せます。
記入にあたり本人と親自身の葬儀や墓、供養のことも考えなければならず、親戚や縁者で話をするよい機会にもなりますし、制度を利用しながら、将来に備え本人や施設職員や、相談支援センターの相談員と一緒に考えるという人もいます。
このことをきっかけに日頃から家族とともに本人の日常生活を見守る人が増えることが何よりの収穫であり嬉しい事だと思います。
幸せな人生像が描けたら親も子も安心して暮らしていけますし、そういった家庭がたくさんある地域は、街全体も住みやすい明るい地域になるのではないでしょうか。
そのためにも冊子を購入された皆さんがそれぞれの“親心”を記入されることを願い、当会では記入のための勉強会を開催しています。
…勉強会と言ってもたいした内容ではなく、同じ親として話したり共感し合ったり励まし合ったりして書くきっかけ作りが出来ればという程度です。
どうぞ堅苦しい集まりではありませんのでご参加ください。お待ちしています。
※まだ企画していない地域がたくさんあります。
網走の開催要項を参考に一緒に企画しませんか?
費用は北海道新聞障害福祉基金の助成を受けて実施している期間はかかりません(参加者から百円を資料代として集めます)
※この冊子は網走市手をつなぐ育成会が発行、本体1,200円+送料240円、郵便 振替で後払にて全国に発送しています。