「親心の記録」とは
オホーツク版「親心の記録」は、障がいのある子どもを残して親が亡くなってしまった時に
残された子が困らないように、また支援する人が困らないように
福祉関係の手続きや医療、教育、支援などについて
過去、現在、未来に渡ってひとまとめに書き記すことが出来る冊子です。
子が、自分らしさを失わず、必要なな支援を受けて、幸せな人生を全うできるよう
親の思いも含めて色々なことをまとめておけます。
2007年に千葉県船橋市で生まれた「親心の記録」をいただいて編集した
北海道ご当地版のようなものです。
船橋市ではあるお母さんの死をきっかけに
残された子どもをどう支援したらいいか周囲の皆が困ったことから
ひと事ではない、何か親の気持ちを残す方法は無いか?といったことから
生れた冊子だそうです。
網走市手をつなぐ育成会でも会員の身近なところで仲間のお母さんの死や
交通事故などが相次いで、このようなものは必要だという事から編集が始まりました。
追加や削除が簡単にできるようにファイル形式をとり、
ひとりでも悩まずに書き込めるようにガイドする記入の“手引き”も付いています。
誰でも自分が死んだらこの子はどうなるだろう、と不安です。
しかし死はいつか順番にやってきます。不意に早くやってくる場合もあります。
自分が生きているうちに後見人などあとをみてくれる人を探しておかなくては心配ですし、
託された人にも子のことや状況をわかり易く伝えなくてはなりません。
そんな時に、この「親心の記録」に一切の記録をまとめておくことが
将来の不安を少しでも軽くさせる事になると思います。